創刊のアピール 革共同を奪還する!
安田一派が牛耳る革共同中央は完全に変質した。反スターリン主義・革命的産主義とはおよそ無縁な存在になりさがった。安田派中央が発行する『前進』はもはや労働者の革命的新聞ではまったくない。
日本と世界の共産主義運動におけるスターリン主義的な歪みを必死にのりこえようとしてきた結党以来の革共同の苦闘と前進。黒田・カクマルとの第三次分裂と70年安保・沖縄決戦、二重対峙・対カクマル戦をとおしてつかみとってきた革共同の地平。その一切合切を、安田派中央(安田・清水体制)はなげすてようとしている。
われわれは安田派中央による革共同の簒奪(さんだつ)を絶対に許さない。革共同を全面的に奪還し、反スターリン主義・革命的共産主義運動の継承と発展を断固としてかちとる。われわれは、その戦闘宣言として『革共同通信』を発刊する。
安田派中央の下で苦吟する同志たちに心より訴える。「たしかに中央はおかしい」「やり方は異常だ」。多くの同志たちがこう認めている。にもかかわらず、真剣な批判を提起する同志が除名・処分、粛清・追放されるのを目の当たりにしてなお沈黙を守るのか。「7月テーゼ」が党内で深刻な差別事件を引きおこし、しかもそれを「差別事件のデッチ上げ」などと居直る中央をなお看過するのか。
いまこそロシア共産党のスターリン主義的変質の過程を想起すべきだ。沈黙は加担であり、権威主義への追従は共産主義者、革命家としての死である。直面する痛苦な現実に真っ向からむきあい、革命的批判精神をよみがえらせ、みずからの頭で主体的に考える自立した共産主義者として立ちあがろうではないか。
革命的時代認識と共産主義者の任務
全世界の労働者と被抑圧民族の力で、反帝国主義・反スターリン主義世界革命をたたかいとるときがきた。帝国主義の戦争への突入を、帝国主義打倒のプロレタリア暴力革命に転化するときがきた。被抑圧民族人民のたたかいに断固として連帯し、帝国主義足下において、プロレタリアートの革命的な内乱を組織するときがきているのだ!
時代は、第二次大戦後の戦後革命情勢や70年代ベトナム革命の国際的波及情勢をはるかにこえる21世紀の世界戦争と世界革命の時代に突入している。このことを断固として確認しよう。
帝国主義の世界体制はすでに戦後発展が終焉した70年代に基本的に破綻していた。それは資本主義の終わりの始まりであった。
これにたいし、80年代以降のアメリカ帝国主義はスターリン主義の破産を餌食にしながら、@はてしない軍拡と絶え間ない戦争発動をくり返し、戦後的世界秩序の破壊的な再編をおし進めた。A多国籍企業の展開をとおして、新植民地主義体制諸国人民にたいして抑圧・圧殺と搾取・収奪を極限的に強制した。B規制緩和・民営化をもって戦後的階級協調政策を転覆し、労働者階級の団結を破壊して不安定雇用化し、一切の矛盾を労働者階級に転嫁して、資本の専制的支配と強搾取体制を再確立した。C投機的詐欺的略奪的な手法で、富の一極的な集中をおし進めてきた。
新自由主義とグローバリズムとはこのような帝国主義末期の危機的で絶望的な延命策に他ならない。しかし、このような帝国主義の延命策は帝国主義の危機と矛盾を極限的に拡大している。
その危機性は、軍拡と戦争、政治的反動と抑圧をはてしなくおし進めるいがいに体制を一日たりとも維持できないことにある。その異常性は、ひと握りの資本家階級のもとに世界の富が極限的に集中する一方で、大多数の労働者階級・被抑圧民族人民が労働地獄と絶対的貧困にたたきこまれていることである。そしてその破局性は、くりのべにくりのべてきた全矛盾が未曾有の世界大恐慌として爆発しようとしていることである。
人間自身の力である社会的生産力が、帝国主義的生産力として徹底的に疎外されたかたちであらわれ、極限的に巨大化し、それがいまや破壊力となって人間自身に襲いかかってきている。それが、最後の階級社会である資本主義社会の行きついた末期的な姿である。 しかし、この恐るべき現実の中でこそ、人間解放の条件が成熟し、人間解放の主体が登場している。われわれはここに革命の現実性をはっきりとつかみとることができる。必要なのはただ革命の現実性を現実の革命に転化するプロレタリアートの革命的行動である。
日本階級闘争が直面する課題
帝国主義による労働者支配の要は、本工と臨時工、大企業と下請企業、民間と官公、組織と未組織、正規と非正規--この労働者の間の分断にある。さらにここに女性差別、部落差別、民族差別、「障害者」差別がつらぬかれている。ここに団結の破壊と階級性解体の攻撃がある。
74 〜75年恐慌以降、帝国主義諸国は、労働者の非正規雇用化を軸に賃下げを推進し、その危機ののりきりをはかってきた。それは労働者の大半を非正規職にたたき込むと同時に、労働者を雇用形態によってバラバラに分断するすさまじい団結破壊をおしすすめるものであった。今日では正規雇用労働者についても労働時間にかんする規制を撤廃するという大攻撃をかけている。
そしていまや、労働者の非正規雇用化によって日本国内でも2千万人のワーキングプアが生み出されている。ここに革命の巨大な戦略課題が存在している。
アメリカの労働運動は、80、90年代の苦闘を通して、労働者にたいする分断支配をのりこえ、労働組合が非正規・未組織の労働者、被差別・被抑圧人民の課題をみずからの課題としてたたかうという画期的な地平をきりひらいた。そうして規制緩和・民営化の大攻撃をうち破る、新潮流と呼ばれる階級的労働運動を登場させてきた。
ところが日本の労働運動においては、連合が90年代をとおして、「組合員の雇用確保」と称して非正規雇用化を積極的に受けいれ、帝国主義による分断と団結破壊に労働組合が加担するという反動的役割をはたしてきた。
この連合指導部を打倒する労働運動の戦闘的階級的再生をかちとることが、日本の労働者階級・人民の焦眉の課題である。
「5月テーゼ」以降の総括
では革共同はどうだったのか。われわれは、91年の「5月テーゼ」において、90年代から21世紀への大情勢をにらんで、階級的労働運動を基礎に、労働者細胞の建設と労働運動と革命的大衆行動の組織化に全力をあげることを決定した。しかしそれ以来の17年間にわたる実践にもかかわらず、06年3・14決起を不可避とした党中央の腐敗と変質がなぜ進行してきたのかについての真剣な総括をおこなわなければならない。
第一に、われわれが、労働者階級の内部に充満する深い怒りをつかみとり、それと結合するためにいかにたたかってきたのかということである。われわれは長い間、非正規・未組織・下請の労働者のたたかいを戦略的な課題とすることを欠落させてきた。このことを率直に認めなければならない。
ここに戦略的に手をかけたとき、労働者階級の階級性がよびさまされ、階級的団結がとりもどされ、労働者階級内部に充満する深い怒りがものすごい勢いで爆発してくる。そして、そのたたかいと結びつくとき、国鉄・郵政・教労・自治体・医療などの産別はもちろん民間基幹産業においてもついに労働者階級の総反乱が切り開かれるのだ。われわれはいまこそ非正規雇用化にたいするたたかいを展開してきた内外の先進的な労働組合から学ぶことからはじめなければならない。そのことを抜きにした安田派中央による「体制内労働運動との決別」の一面的な強調は、実践的には階級的労働運動からの召還いがいのなにものでもない。
第二に、われわれは搾取とたたかう労働者階級の総反乱を帝国主義権力とのたたかいへと結びつけ、政治決戦の爆発へ、革命情勢そのものへと発展させていくためにいかにたたかってきたのかということである。
当然のことながら、経済闘争で労働運動を戦闘化させて、しかるのちに政治闘争も、という路線では労働者階級を裏切るものにしかならない。「労働運動で革命を」というだけで労働組合から政治闘争を放逐してしまっては、労働組合運動そのものをつくりだすこともできない。
レーニン主義は、職場・生産点でのたたかいを基礎にして政治闘争としての政治闘争をきりひらいていくものだ。帝国主義の危機に際して革命を訴えていくのは当然だ。しかし政治闘争をぬきにした政治権力奪取など虚言でしかない。11月労働者集会の国際連帯のたたかいをG8サミット決戦へと発展させてこそ、世界革命の展望を語ることができるのだ。改憲決戦としての改憲決戦に結びつけていってこそ、日本革命を語ることができる。沖縄人民の決起と連帯して、安保粉砕・基地撤去をたたかってこそ、日本帝国主義打倒を語ることができる。「農地死守・実力闘争」の原点に引きもどされた三里塚決戦を労農連帯でたたかってこそ、プロレタリア暴力革命の復権を語ることができる。
ところが安田派中央はこうしたレーニン主義の実践とはまったくの逆コースを進んできた。安田派中央は03年3月20日に米帝がイラク侵略戦争に突入したまさにそのときに、「新指導路線」と称して政治闘争からの全面的な召還を開始した。これが今日の安田派中央の変質の直接の出発点である。
08年こそ、安田派中央による変質を粉砕し、階級的労働運動の再生とそれを基礎とした政治闘争・実力闘争の復権を大胆にかちとろう。
安田派中央による変質粉砕し革共同の再生を!
安田派中央の変質を粉砕し革共同を奪還できるのかどうか。ここに反帝国主義・反スターリン主義世界革命の成否、全世界の労働者と被抑圧民族人民の未来がかかっている。
われわれは、安田派中央による革共同の経済主義と合法主義、排外主義と差別主義の党への変質を許したことについて、全党の同志、すべての労働者階級人民にたいして根底から謝罪し、自己批判する。そのためにも、安田派中央とは何であるかを鮮明にさせなければならない。
帝国主義への屈服
安田派中央の本質は、革命と内乱にたいする恐怖と反動である。帝国主義と権力にたいする綱領的屈服である。「国家と革命」が問題になる情勢だからこそ発生した投降と転向である。
その転回点は、01年9・11反米ゲリラ戦争から03年イラク開戦と反戦闘争の爆発の過程であった。そして小泉・奥田の日本版新自由主義化の攻撃の全面化、改憲攻撃の本格化の過程であった。
安田派中央の「階級的労働運動路線」の核心は、「動労千葉労働理動への特化路線」である。それは帝国主義その権力との決戦を口避して、頭を低くして組織と運動の防衛をはかることがいっさいという路線である。
安田派中央の08年新年号論文がG8サミット決戦について一言も言及していないのは、その綱領的思想的な変質を示す象徴的な事実である。
すなわち反帝国主義・反スターリン主義世界革命戦略の放棄、日帝・国家権力との闘争からの逃亡、被差別・被抑圧人民との連帯の思想の放逐、階級闘争からの召還、これが安田派中央「階級的労働運動路線」の階級的本質である。
清水式革命論の破産
安田派中央とは清水式革命論の破産の所産である。
清水議長そのひとは、権威主義的な自己保身と他者不信から、労働者階級との生きた交通を拒否し、そのために生きた階級関係に立って敵の攻撃と味方のたたかいをつかむことができない、いわば机上の人だ。
清水式革命論とは、客観主義的な情勢分析、政治力学的な階級関係分析、古色蒼然たる経験主義とそれらに規定された戦術主義である。そして中央にたいする「一致」を上意下達的に組織していく組織論である。
しかし結局のところ清水式革命論には世界恐慌をひたすら待望する以外の「実践」はないのだ。
この清水式革命論の実践的な破産が明らかになるにつれ、清水議長は安田一派への屈服を深め、革共同中央の変質が進行していった。そして、いまや安田派の「階級的労働運動路線」に「革命路線」の体裁を与えることが、清水議長の最後の務めとなったのだ。
「5月テーゼ」からの脱落・背反
安田派中央は「5月テーゼ」が突きつける飛躍の拒否、権力・資本への屈服と敗北主義から発生した。
「5月テーゼ」は、革共同の反帝国主義・反スターリン主義世界革命戦略と戦略的総路線の本格的全面的な実践を要求した。その実践過程は、われわれ一人ひとりに共産主義者であるかどうかをあらためて試すものであった。ところが安田同志はここで飛躍を拒否していったのである。
・被差別・被抑圧人民のたたかいをみずからの課題とすることの拒否
・国鉄決戦の政治決戦化への日和見主義、国労の労働者への不信
・労働者が政治闘争に決起することへの不信と反発
・革命的議会主義への日和見主義的反発
・党のボルシェビキ的規律への解党主義的反発
安田派中央による運動は、このように共産主義者としての飛躍を拒否した地点で組織されているのだ。
3・14決起への恐怖と反動
安田派中央の変質の根底には、06年3・14決起にたいする恐怖と反動がある。
06年3月14日関西の労働者党員は、財政不正・腐敗と私党的党内支配を深め、権力のスパイ潜入を許してきた与田らを打倒した。与田の不正・腐敗と私党化、権力への投降の問題は、革共同中央が生み出したものだ。
中央が細胞にたいして上意下達的な「一致」を強制する清水式革命論の組織観。.安田一派による帝国主義権カヘの綱領的屈服。その現実を中央全体が共有し、体質化していた。そうした現実の中でこそ与田の不正・腐敗と私党化、権力への投降もありえたのである。
3・14決起は、このような革共同中央の変質と腐敗を激しく弾劾し、革命的に突き破ろうとしたものだった。細胞と中央の同格性・同質性を回復し、反スターリン主義・革命的共産主義の原点に立ち返り、革共同の再生をめざす決起であった。
だから安田派中央は3・14決起にたいして恐怖しか感ずることができない。そしてそれをなきものにするために処分を乱発する以外にないのだ。
われわれは、3・14決起を継続し、安田派中央から革共同を全面的に奪還する。
『革共同通信』の発刊は、日本階級闘争と反スターリン主義・革命的共産主義運動の危機を、大胆にぶち破っていくであろう。すべてのみなさん、『革共同通信』とともに08年サミット・改憲決戦、三里塚・沖縄闘争、春闘の階級的爆発をきりひらき、武装し戦う革共同を奪還しよう!
反失業の闘いが前進 震災13周年1・13被災地集会
1月13日、阪神淡路大震災13周年・反失業総行動の集会が神戸市新長田勤労市民センターで開催され、130名の仲問が結集した。
被災地神戸では、生きる権利・働く権利を求めて、絶対あきらめずに13年問粘り強く闘ってきた。いま〃被災地共闘"の団結という宝を手にしている。「対テロ」戦争や「新自由主義」攻撃のなかで、全国・全世界で生存権が危機に瀕している。この団結を、さらに一歩前に進めること。全国・全世界で立ち上がる労働者・民衆の闘いと結びついて、共鳴し合うこと。その先頭に被災地が立つための集会だ。
「震災から13年、生存権をかけて頑張ってきた。良くなるどころか悪くなる一方だ。戦争、雇用破壊のワーキングプアと自分の身近なところから生存権が奪われている。絶えず一歩前進して、資本や行政と闘う」と雇用と生活要求者組合の長谷川正夫代表が開会あいさつ。
震災直後、医療テントを張ってともに闘った高槻医療福祉労働組合からあいさつ。労働相談プレハブを建ててくれ、ともに労働相談を闘った仲間も参加した。対行政闘争でいつも力になってもらっている粟原富夫・神戸市議は「世の中が腐っているのに、それを変えるわれわれの力が足りない。がんばって闘い続けよう」と訴えた。多大な支援をつづけてくれた動労千葉からのメッセージが紹介された。
要求者組合・蒲牟田事務次長が「各団体が自分の足元のところで闘い、しごと開発が打ち切られるときは県庁に突入し、番町の仲間が差別を受けたときは市役所に座りこんで抗議し、神戸空港に反対して空港ロビーに突っ込んで抗議した。生きるため働くための闘いを13年間闘ってきた」と昨年の闘いを総括し、「新たな闘いを開始する。当面、番町の同和住宅追い出し阻止を最重要の闘いとしてとりくもう」と方針を力強く提起した。
雇用と住宅問題は一体
『ルポ解雇」『住宅喪失』などの著者の島本慈子(やすこ)さんの講演は、被災地の闘いや思いと完全に重なる、説得力あふれる内容だった。
大震災のとき、日本列島は150兆円の住宅ローンの上に乗っていた。その真中を大地震が直撃し、雇用破壊・リストラと住宅ローンが重なっていることが浮き彫りになった。パソコンでローンのシュミレーションに「派遣社員」と入力したら、そこから先には進めない。
ここに見られるように労働・雇用と住宅問題は一体である。湾岸戦争では、アメリカエリート支配層は「戦争は必要だが、実際に戦い死ぬのは、われわれ以外の者」と言い放ったが、これは「新自由主義の思想が創り出した格差社会の真髄」と弾劾した。
最後に、「被災者生活再建支援基本法で、住宅支援を絶対しないといっていた国の壁を突き破ったのは神戸、被災地の人たちの運動。みなさんの闘いに期待し、私も頑張る。私たちの仕事は、住生活基本法に、生存権の魂を吹き込んでいくこと」と締めくくった。
闘いの報告と決意続々
寸劇『戦争伝説』はハ各団体の人たちが協力しあって反戦劇を準備した。若者がよくがんばり、笑いと拍手が渦まいた。
参加団体の蕾言。関西合同労組からは港湾労働者の争議の闘いを、しごと開発就労者組合はミニデイサービスの紹介を、被災地労働者企業組合の仲間は、ナースシューズ製造販売の闘いの苦闘について訴えた。神戸空港の中止を求める市民の会からは、神戸空港の建設資金の返済問題と2・11集会について、百万人署名運動からは、対テロ給油新法の国会採択を弾劾し、2・10改憲阻止の集会・デモを訴えた。
部落解放同盟全国連・家賃値上げ反対番町住民の会の仲問は、住宅闘争の追い出し攻撃の切迫とこれを阻止する闘いを報告し、支援を訴えた。さらに、「住宅闘争は物取り主義」なる差別発言をめぐる広島差別糾弾闘争について提起があつた。神戸市は、行政交渉で「あなた方は物取りのために交渉、もうそのような時代ではない」と差別的対応に終始した。「部落解放運動は物取り主義」というキャンペーンと闘えなかったら、部落解放運動は一歩も進まない。差別と闘えなくなる。こういった誤った認識が、共闘の仲間から出てきたことは非常に残念。差別と闘うということを皆さんと一緒に考えていきたい。差別のない本当に平等な、戦争のない社会のために闘おうと訴えた。
劇あり踊りあり
ミニデイサービスの通所者・スタッフのみなさんが、河内男節で炭坑節踊りを楽しく踊ってくれた。フリートークでは、在日二世の方から、従軍慰安婦謝罪・補償の訴えが、日々雇用の男性から、神戸のホームレスが2800人にのぼる実態が報告された。星野さん救援運動の女性は、労働者を軽視する世の中に怒りをぶつけた。最後に、石田関西合同労組委員長が、団結ガンバローで締めくくった。
集会に参加できなかった要求者組合の大西さんは「組合には力がある。しかし、若い世代にも参加してもらって、もっと強い団結をつくっていくことが必要だ」と、病床から訴えている。
生きる権利・働く権利・住む権利は、生存権として一体であり、戦争、雇用破壊、ワーキングプア、戦後最高の資本のぼろ儲けのなかで、生存権が危機に瀕している。闘わねば殺されてしまう時代が始まった。13年前の被災地の状況が全社会に拡大しているのだ。
被災地の闘いは、中心に労働組合運動が座り、生存権をかけた新たな闘いを開始していく。集会はそのテコの役割となる決意をあらためて固めた。
労働現場からの報告
08年の火ぶたきる正月闘争−和歌山・梅田・加古川で闘われる
毎年恒例となっている関西の元旦闘争だが、"火ぶたきる"にふさわしく、関西の労働運動の希望・展望を示す闘いとなった。
−「労働組合は正社員の既得権を擁護する組織だと見られがち。連帯という原点に立ちかえり、非正規労働者を仲問として迎え入れる時だ」(金子勝慶応大教授)−
南労会理事長宅を100名で包囲
小雪舞う橋本市紀ノ川河川敷に組合旗がひるがえり、100名をこえる仲問が南労会松浦理事長宅包囲糾弾・元旦行動に結集する。20本近くの赤旗・ノボリがちぎれるようにはためくなか集会が始まる。まず港合同の執行委員から、情勢、労働運動の課題、労働委員会勝利をくつがえす反動司法の逆転攻撃に反撃してこじ開けた昨年の9・26大阪高裁南労会判決の画期なす位置が明確にされ、08年の闘争の決意が提起される。争議当該の南労会支部からは「南労会の態度は労働法制の根本を否定するもの」と書かせた判決戦取への「大衆闘争の積み上げ」の経過と総括が提起され、今年の「勝利の年へ」の決意がかたられた。
そして和歌山の倒産争議の泊り込み現場から駆けつけた全日建連帯労組関西地区生コン支部、関西合同労組、などから闘いの息吹あふれる連帯蚤言がなされた。そのあと松浦ら南労会幹部宅をくまなく席捲するデモに打って出た。12名もの組合員を解雇した経営に正月はないぞ!労働者医療機関を私物化し、変質させた南労会経営陣を徹底糾弾し、勝利への不屈の意思をたたきつけた。
関トラ分会の”闘”の旗ひるがえる
2日には兵庫県加古川郵便局前、午前8時凍てつく寒さの中、「闘」が染め抜かれた関西トランスポート分会旗(勝利した全逓4・28連絡会から贈呈された)がひるがえる。出勤する郵政労働者と交歓しながら、関西合同労組の正月闘争が共闘など30名でたたかわれた。
昨年9・28勝利判決で職場復帰した組合員と共闘は、責任逃れの郵政と旧経営陣の徹底追及の闘いに立った。敵を驚傍させた控訴審(共同不法行為に3千万円の生涯賃金賠償請求!)の意気込みをかけての現場闘争だ。辻本分会長と分会員は「郵政を徹底追及、非正規労働者の権利を」と今年の決意を表明し、当局に抗議文をたたきつけた。多くの共闘からの発言を受け、局を一周するデモが行われた。全逓加古川分会の労働者もデツキから呼応する。
その後神戸市西区の旧杜長宅に登場。社長が慌てて家に逃げ込む。そこに抗議文と怒りのシュプレヒコールがたたきつけられ、自宅周辺ビラ撒きがおこなわれた。
関トラ闘争は、請負とされ労働法のない世界に排除されている偽装雇用・偽装請負労働者の希望と解放をかけ、正規・非正規の連帯をもって職場闘争を闘い、労働運動の再生を切り開く闘いだ。1月2日はその力強い発進を告げた。
全日建連帯労組関西地区生コン支部は高槻・和歌山など関西全域で元旦闘争を闘い、同日梅田ヨドバシカメラ前では関西合同労組のコムサ解雇撤回の情宣活動が青年を中心に30名で元気に行われた。
正月闘争から、08春闘・イラク反戦・三里塚・戦争と非正規化のためのG8サミット粉砕へ!労働運動の荒々しさを復権させよう。闘いは始まった。(兵庫・労働通信員K)
大衆的実力闘争と三里塚結集運動の復権で、農地強奪・北延伸阻止!3・30三里塚現地へ
市東さんの農地を守ろう!
昨年一年の攻防を通して本2008年三里塚闘争は、42年の闘いの最重要局面を迎えた。三里塚闘争の原点である農地死守・実力闘争と二期阻止・空港廃港の成否を決する情勢を迎えたのだ。
ただちにわれわれは、この攻防にかちぬく強力な闘争陣形をつくりだしていかなければならない。敷地内農民・反対同盟を先頭に、北延伸を阻止する現地攻防と、市東さんの耕作地をめぐる裁判(現在二つの裁判)をはじめとする裁判闘争を闘いぬこう。そしてこの闘いを全国の三里塚勢力と労農学連帯の力で支えぬこう。現地調査・援農活動を不断に組織し、全国・関西各地での集会や三里塚写真展、野莱市などを通して、大衆的実力闘争と三里塚結桑運動を復権させよう。これはわれわれに今や待ったなしで問われている課題だ。
第一点は、暫定滑走路の北延伸を阻止することだ。その攻防の焦点であり勝敗を決するたたかいが、市東さんの耕作地(及び天神峰現闘本部)を死守することだ。
すでに二つの裁判(「不法耕作」でっち上げ裁判と農地取り上げ違憲訴訟)が昨年から始まり、政府・千葉県・空港会社(NAA)の「農民と農地を守るための農地法で農地を奪う」という違法不法を通りこした無法の数々の実態が明らかにされている。そして本年10月には、農地強奪の強制執行が実際に始まろうとしているのだ。
(これらの点についての詳細は、三里塚反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/blog/及び関実ブログhttp://kanjitsu-sanrizuka.cocolog-nifty.com/を参照)
暫定滑走路北延伸は「2010年3月完成」とされているが、その攻防はすでに重大局面に突入しており、文字どおりこの力勝負に日々をかちぬいていかなければならない。
また「戦後憲法の申し子」ともいうべき農地法の破壊・解体とのたたかいは、改憲阻止闘争そのものだ。さらに市東さんの耕作地強奪は、絶滅攻撃ともいうべき農業切り捨て・農業破壊の典型だ。このたたかいのなかに労農連帯・労農同盟の真価が問われていることを肝に銘じ、血盟を誓約したものとして闘いぬこう。
「市東さんの農地を守ろう!」の大衆的運動は、千葉県下を中心に労働者、農民、市民によって組織され、裁判闘争などが担われている。このたたかいを全国各地と労農学に拡大しよう。
第二点は、2002年の暫定滑走路供用開始以降、用地内の天神峰・東峰地区は、農家の40メートル上空の超低空飛行やジェットブラストなどによる人権躁礪一じゅうりん)、騒音・排ガスなどの健康破壊、安全無視が平然とまかり通っていることだ。
これらは暫定滑走路供用の単なる結果として起こっていることではない。こうした人権躁礪が起こることを百も承知でNAAは供用を強行したのだ。「この環境は人の住める状況ではない」などと居直り強盗よろしく、敷地内からの追い出しをはかる政府・千葉県・NAAを断じて許してはならない。ただちに暫定滑走路を閉鎖せよ!北延伸工事を中止せよ!
PAC3と成田空港は一体だ
第三点は、成田空港の軍事空港化が一段と進んでいることだ。
昨年末に千葉県下の自衛隊習志野基地に、PAC3(パトリオット迎撃ミサイル)が強行配備された。「朝鮮有事」の際には巨大な兵姑・出撃基地になる成田空港の軍事化(50万米兵の飛来)と一体の攻撃であることは明らかだ。さらにこの問「国民保護法制」整備やその訓練が再三くりかえされている。沖縄のたたかいとともに、三里塚・関西の東西両軍事空港反対はじめ、反戦・反基地闘争を闘い抜こう!
1月13日の敷地内デモと反対同盟旗開き、15日の第二回市東さん農地取り上げ違憲訴訟をもって、2008年の激闘は開始された。3・30三里塚全国闘争にむけて闘い抜こう。
三里塚決戦勝利!全関西実行委とともに、2月下旬の三里塚公開講座(農業問題についての学習会)、写真展などの諸企画を成功させよう。
闘争案内 1・27関西新空港粉砕闘争
たたかう仲間のみなさん、日頃のご奮闘に敬意を表します。2008年を勝利の年にするために共に闘いましよう。
昨年は、ついに労働者、農民の怒りが安倍政権を打倒しました。そして9月29日、沖縄県民大会が12万人の労働者人民が決起する歴史的な成功を勝ち取りました。また11月4日には、東京日比谷野音に日本、韓国、アメリカの労働者人民が5700名結集し、集会が大成功しました。
関西新空港闘争では、7月22日全国集会を闘い、8月2日二期開港に抗議する闘いに決起しました。今年は、関空新空港闘争から対テロ新特措法阻止闘争、憲法改悪阻止闘争を爆発させましょう。
世界金融恐慌の現実化とイラク侵略戦争とイランヘの拡大情勢は、各国の争闘戦を激化させ、福田政権を危機に陥れています。小泉政権以来激化させてきた戦争・改憲、民営化・労組破壊の攻撃を強めようとしています。それは同時に労働者人民がたち上がる情勢をつくりだしています。「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」が急増し、青年労働者が「生きさせろ1」と立ち上がり始めています。
関西新空港闘争も決戦を迎えています。8月2日関空二期開港を強行しましたが、便数は増えていません。他方、6月26日「二期計画案」を発表し貨物に重点を移す「国際貨物ハブ空港」構想を発表しました。これは「アジアゲートウェイ」戦略の一環であり、関空をアジア侵略の拠点空港に位置づける戦略です。すでに日米両政府は朝鮮侵略戦争を行うための「作戦計画5055」に合意し、春から現地調査を始めています。関空、成田など民問空港・港湾を米軍優先で軍事使用することが核心になっています。関空を軍事空港にするな!この闘いは最大の課題になりました。
また、年末に政府は来年度予算案で関空連絡橋を国有化する方針を打ち出したが、これも私たちが以前から指摘していたように軍事空港化の一環です。
さらに9月27日から関空に着陸するルートまで「陸上ルート」を強行しました。98年離陸ルートの陸上ルート強行以上の暴挙です。破綻した関空二期の便数を増やすために、地元住民に犠牲を強要するものです。こんなことは絶対に許せません。
これらは米軍再編を背景にした沖縄・二里塚などへの攻撃と一体のものです。42年間不屈に闘い抜く三里塚反対同盟への北延伸攻撃、市東孝雄さんの耕作地を「農地法」で取り上げようとする暴虐・不法な攻撃を絶対に阻止しましょう。三里塚反対同盟、沖縄、北富士など、福田政権の戦争政策とたたかう人々と共に勝利しましよう。
神戸空港に反対する闘いもその一つです。神戸港と共に軍事拠点にするために建設し、開港を強行しました。その攻撃に対し住民はねばり強く闘っています。2月11日には開港2周年闘争をやります。共に闘いましょう。関空の軍事使用反対!国際貨物ハブ空港化反対!対テロ新特措法採択弾劾!
1・27関西新空港反対集会
とき1月27日(日)午後1時半集合、2時開会:ところ−りんくう公園太鼓橋(例年と同じ場所です。泉佐野市「りんくう」駅下車2分)主催一大阪湾岸住民4団体(泉州・淡路・明石・東灘)関西反戦共同行動委員会集会の後、泉佐野駅までデモをします。(主催者の案内を一部縮めています)
沖縄・岩国の閾いに続こう 福田をたおせ!改憲とめよう!2・10集会の成功をかちとろう
08年の階級情勢は、対テロ給油新法の衆院再議決の暴挙と国際帝国主義の金融不安の絶望的危機にはじまり、乱気流のなかでサミットと改憲をめぐる政治決戦と春闘の幕があけようとしている。われわれは、07後半に切り開かれた沖縄と岩国での地域総ぐるみの決起につづいて、関西の地でも壮大な労働者人民の総反撃をつくりだし、戦争と労働運動つぶし、生活破壊をおし進める福田政権を労働者人民の力でうち倒していかなければならない。その第-弾が百万人署名運動・関西連絡会などが呼びかける福田をたおせ!改憲とめよう12・10集会だ。
生活での怒りと反戦が一つに
沖縄の歴史教科書問題と辺野古新基地建設、岩国の米軍基地拡張攻撃で問われている問題は、過去の侵略戦争と次の侵略戦争の準備が一つながりになっているということだ。すべては憲法問題に、天皇制と安保の問題につながっているのだ。労働者階級人民の怒りは深く広く激しい。その根底に生活破壊への怒りと将来への不安がある。大事なことは、それが「二度と戦争をくり返してはならないLという政治意識と深く結びつきはじめていることだ。
福田打倒が人民の意志
自公政権を終わらせよう、これが07年の参院選が示した人民の意志だ。安倍極右政権の崩壊をひきついだ福田政権は、「国民本位の行財政への転換」(施政方針演説)などと言って違いを演出しようとしているが、その本質は小泉・安倍と何らかわるところがない。福田こそ小泉政権の官房長官として、戦争と民営化路線で生活破壊と格差の激化をおし進めた張本人ではないか。その施政方針演説も、対テロ給油新法で始まり、改憲準備に終わっているのだ。
知花昌一氏、小田原紀雄氏来る
沖縄戦集団自決の語り部として闘い、反戦地主として、「日の丸」焼き捨てに決起した知花昌一氏は、2月10日投票の岩国市長選挙の応援のあと、沖縄県民総決起の息吹を伝えに関西に来られる。小田原紀雄氏は、改憲阻止を闘う百万人の決起を訴えに来られる。各地で始まったPAC3との闘いの報告も行われる。
9条改憲阻止の闘いや「君が代」不起立を闘う教育労働者も参加する。関西のあらゆる運動に合流を呼びかけ、福田政権打倒の広範な運動をつくりあげよう。