革共同通信・創刊準備号

2008年1月1日発行

革共同中央の第二インターへの転落弾劾!サミット粉砕・改憲阻止決戦を闘おう!

すべての同志・支持者・友人のみなさん!

革共同関西地方委員会は〇七年十一月中旬、関西地方委員会党員総会を開催し、第二インターに転落する安田派中央と対決して、革命的共産主義運動の歴史を画する新たな第一歩を踏み出した。
切迫する米日帝国主義による北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)侵略戦争と日帝の改憲攻撃に対して「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ!」「米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒!」「戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒!」のたたかいを全面的に推進し、戦略的総路線の今日的な深化と発展をかちとろう。激動する内外情勢と真っ向から切り結び、労働者階級のなかに深々と根を張り、「武装し戦う革共同」の荒々しい復権をかちとろう!

改憲阻止決戦の意義

〇八年における日本階級闘争の課題は、日帝ブルジョアジーによる戦争国家化=改憲攻撃に対して労働者階級人民の大衆的戦闘的決起を促進する広範な闘争陣形の構築と、非正規雇用問題を焦点とした労働運動の戦闘的階級的再生である。
革共同は第六回大会(〇一年)において改憲阻止闘争の内容として次の六点を確認した。改憲阻止闘争とは、第一に帝国主義の中国・朝鮮侵略戦争絶対阻止の闘いであり、第二に沖縄闘争、第三次安保・沖縄闘争と一体となって一大階級決戦を切り開く闘いであり、第三に戦後民主義主義制度を転覆し戦争国家への転換をめざす攻撃との闘いであり、第四にそれはブルジョア独裁を打倒し、プロレタリア独裁におきかえることなしには決着のつかない闘いであり、第五に「戦争を二度とくりかえさない」という戦後階級意識を革命的に継承・発展させ、革命的祖国敗北主義を日本階級闘争に確立する闘いであり、第六にそれは改憲闘争の実体であり主体である労働者階級への一大資本攻勢と対決し、戦闘的労働運動の再生・防衛をかちとる闘いと一体のものである。

〇七年闘争の地平

〇七年の日本階級闘争は六回大会決定をいまこそ全面的に推進すべきであることを示した。九・二九歴史教科書検定撤回を求める沖縄十一万六千人決起、十二・一米軍機移転に反対する岩国一万一千人決起は米軍再編をめぐって第三次安保・沖縄闘争がかつてない規模で発展しはじめたことを示した。そして七月参院選における自民党の大敗北は、小泉構造改革路線とそれを引き継いだ安倍政権の「戦後レジュームからの脱却」路線への人民の怒りを示した。それにより十一月一日にテロ対策特措法が失効し、インド洋から海上自衛隊が撤退するという画期的な事態が生み出されたのだ。
テロ特措法期限切れを目前にした十月三〇日、福田・小沢会談で自民・民主の大連立構想が合意されたことを弾劾せねばならない。この大連立構想はまさに「大政翼賛会」であり、破産したとはいえいつ再燃するかもしれない。しかも小沢を解任せずに慰留したことは、民主党が一段と改憲推進の政党へと踏み込んだことを意味する。また連合本部もこの民主党の対応を了承し、帝国主義労働運動の道に深々と入り込んでいるのだ。
〇七年日本階級闘争の進展は、「日帝の戦争国家攻撃のあらゆるテーマを『戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒』の戦略的スローガンのもとに位置づけ、広範な統一戦線を駆使して、改憲阻止闘争を創造的に発展させていく」(六回大会決定)ことが急務であることを告げ知らせている。

G8サミット粉砕へ

われわれは、〇八年階級闘争において、改憲阻止闘争を全面的に推進する。第一にG8サミットを粉砕する。これは〇八年前半の最大の闘争課題である。全世界の労働者階級人民および被抑圧民族人民と連帯して、帝国主義強盗会議を粉砕しよう。第二に、沖縄・辺野古闘争やPACV配備阻止闘争をはじめ米軍再編と対決する全国基地闘争である。沖縄や岩国の闘いは大衆の直接行動が情勢決定力であることを示した。三里塚反対同盟との四〇年の血盟にかけて市東孝雄さんの農地強奪実力阻止に断固として決起し、大衆的実力闘争の復権をかちとろう。
第三に、以上の闘いで、改憲をめぐる階級決戦に広範な労働者階級人民の決起を促進する統一戦線を形成することである。

〇八春闘に決起しよう

われわれは日本労働運動の戦闘的階級的再生をめざして〇八春闘に全力をあげて取り組む。〇八春闘のテーマは「格差社会の打破」「非正規雇用労働者に正規労働者と同じ賃金・労働条件を」「大幅賃上げの実現」である。とくに非正規雇用問題を決定的に重視する。われわれは必ずや民間基幹産業の深部に反スターリン主義・革命的共産主義の旗を打ち立てるであろう。 重要なことは労働運動と改憲阻止闘争あるいは第三次安保・沖縄闘争とを意識的に結合するたたかいをぬきに、その戦闘的階級的再生はあり得ないということである。

変質深める安田派

労働者階級は国家権力の暴力装置との闘争を推進するなかから「全人民の武装」と「プロレタリアートの独裁」の思想を奪還する。この党と革命運動の核心を解体しているのが安田派である。安田派は「労働組合運動と革命運動は限りなく一体であり、労働組合と党は限りなく一体である」という。これは改憲阻止決戦からの全面的な逃亡と革命党そのものの解体の宣言である。
この安田派が、〇三年に政治局を制圧したことによる党内の官僚主義的腐敗と組合主義的変質のおそるべき進行に対して、われわれは〇六年三月一四日、政治局員・与田らを打倒し、新たな関西地方委員会を確立した。この三・一四決起にもっとも震え上がったのが安田同志その人である。
いこう安田派は、三・一四決起の転覆ために党内粛正運動と関西地方委員会に対する組織破壊攻撃をしつように展開し、その変質と腐敗を極限的に深めていった。その行き着いた先が、七〇年七・七自己批判を全面的に否定し、反帝・反スターリン主義プロレタリア世界革命戦略を破棄する「〇七年七月テーゼ」の発表である。
こんにち安田派は党内で発生した広島部落差別事件を「差別事件のでっち上げ」と決めつけて、部落差別を居直り、糾弾闘争を圧殺すると同時に、三・一四決起の先頭にたった同志たちを「除名」するまでにその腐敗と変質を深めている。 全党の同志に訴える。もはやこれ以上、安田派による「革共同中央」の僭称を許すわけにいかない。安田派による革共同五〇年の歴史と運動の簒奪を許すな! われわれは安田派から革共同を奪還することを期して、「革共同通信」の発行を決断した。わが関西地方委員会とともに、反帝・反スターリン主義プロレタリア世界革命の旗の下に結集せよ!

革共同の革命的再生へ、熱烈な発言続く−−関西党員総会

革共同関西党員総会は11月中旬、大阪府下で関西の過半数を超える党員が結集し、戦闘的に闘いとられた。総会ではこの間の革共同中央=安田派のスターリン主義的組織運営、「階級的労働運動路線」の名での改憲決戦・政治闘争と職場での労働運動の否定、さらには7月テーゼ推進と称しての広島での部落差別事件への居直りに対し怒りの発言が続いた。各府県・各産別・各戦線から、三全総世代から70年世代、85年世代、マル青労同で闘う同志まで、20本を越える発言が続いた。全体は報告集にゆずるが、3同志の発言を掲載する。

「階級的労働運動路線」では革命はできない−山田

結論だけ言います。私は今の党中央、安田分派と言っていいと思いますが、本当にこれは間違っていると思います。私は3全総・4 全総のころ党に結集したわけですが、これをうけつぐ3回大会、二重対峙・対カクマル戦、フェイズT・フェイズUを闘い、5月テーゼ、19全総、6回大会と、紆余曲折しながらも築き上げてきた革共同の革命路線が正しいと思います。
今の安田分派の唱えているいわゆる「階級的労働運動路線」というものは、この党の路線から逸脱している。これでは革命は出来ないと思います。また路線的な間違いだけじゃなくて、党運営においても、自分たちの路線に反対する者には反論を許さず、袋叩きにするあり方は、本当の革命党のあり方ではない。私は今の事態は極めて憂慮すべきだけれども、今ここではっきりと分派闘争をやって、その中でわれわれが多数を占めていくように闘い抜かなければならないと決意しております。

暴力革命・一斉武装蜂起の否定

「階級的労働運動路線」の誤りというのは労働組合の闘いを戦闘化すれば革命が出来るという考えです。革命とは暴力革命でなければならないし、一斉武装蜂起です。労働組合の闘いは、それが権力や資本と激突すると、三池のときもそうだったように必然的に武装自衛という道をとっていくわけです。
しかし同時に権力の暴力装置である警察や自衛隊というものとの闘いに勝ち抜いていかなければならない。自衛隊の中でもプロレタリアートの側に立って反乱を組織しないと、これは成功しないわけです。そうした暴力革命の路線というものが、今度の「階級的労働運動路線」にはまったく位置づけられていません。

在日の人たちとの連帯が欠落

次に在日の人たちの闘いについても、日本プロレタリア革命にとって在日の人たちが朝鮮革命と連帯して決起することと、日本の労働者階級が結びついてともに闘うということがなければ、絶対勝利できないと思いますが、そうした路線が一切消えている。 それから「7月テーゼ」でも広島の部落差別事件を完全に開き直って、「7月テーゼを理解していないからあれを差別と言うんだ」という暴言が吐かれている。そうしたことを生み出す理論的思想的根拠が「7月テーゼ」に埋め込まれていて、それは党中央の責任だと思います。
そうしたものと闘って、「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ」「部落解放・日帝打倒」という路線を貫き通すためには、なんとしても間違った路線と闘い抜いていかなければならない。
日本階級闘争の激動の中の先頭に立って闘い、安田分派以上に全力で階級闘争の大爆発と、その中での本当の党建設をしななければなりません。
われわれこそが真に階級闘争の大高揚を勝ち取る、そのために全力を挙げるということを私自身も決意したいと思います。

革共同の旗を守るためには誰にも負けない−国崎

今日多くの同志の参加のもとに革共同の旗を守る、そして全国に広げていくという総会が行われたことを大変うれしく思います。今年冒頭の合宿で、3・14決起を担いぬいた私たちこそが、これを最後まで貫徹して全党を獲得しなければならないと、多少気負って提起しましたが、現にそうなりつつある。
論議の中で思ったのは、階級的労働運動路線についての誤解がかなりある。労働運動の階級的発展ということに反対する人はわが党の中に誰もいないと思います。労働運動を階級的に発展させる、僕もそういう思いでやっているわけです。ところが誰も反対できないようなタイトルをつけながら、階級的労働運動とはまったく似て非なるというか、それを台無しにしてしまうものを現在の安田一派が推し進めている事を、この落差を私たちはちゃんと見る必要がある思います。
お互いに足を引っ張り合っているように見えるかもしれませんけれども、決してそうではなくて、安田一派が、動労千葉というわれわれの党の精華を根拠にして、党を強引に変質させようとしている。ここが一切の問題なんです。
僕は今年の4月に、全逓総会で、「4・28問題」についての安田同志の誤りを批判しました。そして「3・14決起のときにあなたはなぜ自己批判を拒否したのか」と言いました。
そのときの安田同志の回答が、「お前は党を出て行け」だったんです。三十数年間党の看板背負ってやってきた人間に対し、「出て行け」と言われたことは、絶対許せない。彼らの思想の転換があったと思います。
僕は革共同の旗を守るということについては誰にも負けません。全党を獲得し、もうすでに始まっている階級決戦を全力で闘って行こうではありませんか。

労働者党員と常任細胞の結合で労働運動の飛躍を−関西WOBの新たな出発にあたって 関西地方労働者組織委員会

そもそも5・20全国WOBの開催から、9月以降の関西WOB建設という名の関西地方委員会への組織破壊攻撃に対して、われわれは党員総会の名でこれを徹底弾劾し、11月以降、新たな闘いを開始した。その一つの到達点が、12月18日に勝ちとられた関西地方委員会のもとでの、労働者組織委員会の新たな出発だ。

中央の路線歪曲に抗し、真に階級的な労働運動を

安田派によって不当に排除されようとした全逓・医療産別等の現場労働者同志たちを先頭にして、地方委員会のもとに建設されたこの労働者組織委員会こそ、マルクス主義の原則にのっとり、労働運動の現状と労働者階級の実態に真正面から向きあいながら、真に階級的な労働運動を押し進めるものだ。現場労働者細胞の闘いと、旧来からのWOB常任会議での理論研究・情報分析・組織工作・企画実践の闘いを有機的に結合させ、地区党組織における細胞建設の飛躍と労働( 組合) 運動そのものの前進を勝ちとっていくのだ。また、その前進なかで、労働者同志の階級の指導部としての飛躍もまた実現されていくのだ。
18日の発足会議では、中央のいう「階級的労働運動路線」の誤りについて議論が交わされ、国鉄決戦での中央指導の展望喪失や教基法決戦をとおした無方針と11月労働者集会政策との矛盾点について徹底的な議論が行われ、この間の中央指導の全面的な検証の必要性が確認された。

改憲決戦と結合した産別決戦論と08春闘の課題

また、この会議では、官民を問わず、戦争と民営化攻撃と対決して階級的労働運動を前進させていくためには、改憲阻止決戦の高揚を労働運動の底力で切り開き、侵略戦争・世界戦争をぶっとめていく反戦闘争、政治闘争と経済闘争を含む職場での闘いの正しいあり方について、議論が深められた。「労働運動で革命を」ということで憲法闘争としての憲法闘争すら否定する最大限綱領主義の極みに立った安田派路線では、「4大産別決戦」の具体的展望を示せないのだ。そもそも、サミットをとおしてグローバル化されてきた新自由主義政策と全面的に対決する政治闘争方針ぬきにして、戦争と民営化攻撃と闘う労働運動などありえない。
また、08春闘方針についても議論が深まり、非正規雇用労働者たちの生きるための要求を実現し、格差社会を打破していく反転攻勢の春闘の必要性が確認された。「大失業の時代」論以来の「取れなくても団結強化で総括する」だけでは、死活的な労働者階級の要求に答えられず、資本との闘いにおいても闘わざる敗北しか意味しない。
次号から、「階級的労働運動路線」を全面的に批判し、真に闘う労働運動の方針を順次うちだしていきたい。

血債領域での党中央の後退・分解は本当に許せない−塚原

路線問題で差別問題ではない?

僕自身は、部落出身ですので、その立場を含めて発言します。広島の差別事件について、党中央がどのように指導しているのか、どういう言い逃れをしているのか、その背景としてある7月テーゼにかかわって言いたい。
どういう言い逃れをしているのかというと、あれは路線問題であって差別事件ではない。党内路線論議を続ければいいというのです。この路線論議というのは7月テーゼがわかっていないという言い方です。
決議文は、あの7月テーゼ自身がこの差別を生み出したんだという捉え方で批判をしています。差別事件と路線問題、言葉が違えば実体が違うんだと言うんです。部落民と労働者は言葉が違うから別の実体だと。
ちょっと待ってください。部落民の7割は労働者です。労働者として自己解放の闘いを労働運動の領域でもやるし、差別されたら部落解放闘争を闘うんです。同じ人間が闘うんです。これは別に部落民だけの話ではない。差別の問題って全部そうでしょう。
ところが中央の方は一番ひどいのは「視覚障害者」は労働者ではないとある議事録に書いています。こういう差別的路線だから、差別を生み出すんです。差別をうみだす路線を糾弾しているんです。
行われたことは、マル学同の組織会議の中で、指導部が被指導部に対して、差別をやったんです。正確にいうと、中央的な路線を指導したんです。それが差別だったんです。これを糾弾するんだから、党そのものが糾弾されているんです。だから路線問題と差別問題は一体なんです。

組織内の差別を解放運動団体に持ち込むのは間違い?

次に組織の中で起こったことだから党内問題で、全国連に持ち込んだことは組織原則違反というのが2つ目の論拠です。これを認めたら部落解放闘争は成立しません。部落民というのは基本的に少数者です。1億2000万の中で300万と言われてますが、それは圧倒的少数者です。
差別が起こるのは純粋な個人対個人の関係で起こるのはめったにない。ほとんどは何らかの組織の中で起こるんです。社会問題としての差別問題というのは全部組織問題なんです。それがどんな組織の中で起ころうとも、少数者である部落民はみんなが団結して、その組織に介入して糾弾するんです。組織そのものを糾弾するんです。それが裁判所であろうが国家・学校・企業・労働組合であろうが、党であってもそうするんです。
それができなかったら、少数者としての部落民は、いつ差別されるかもしれない関係を打ち破ることはできません。ましてや党が、組織的に差別をしたんだから、その党を糾弾するのは当たり前です。こんなことは部落解放運動にとっては常識だと思います。その常識が完全に党から吹っ飛んでいる。これが本当に恐ろしいと思います。

差別社会・国家のあり方を問う闘い

もっと言うと、中央WOBの大原提案、あの文書自身が差別文書だと思います。部落民が差別されてそれを糾弾するのは自然発生的意識だというこの規定が認められますか。
その自然発生性を止揚するというときに、部落民は、部落解放運動は、差別した個人を問題にするのではなくて、その個人を生み出し、その差別意識を生み出したこの社会の差別の再生産構造を問題にしてきた。社会のあり方を、日本帝国主義を問題にしてきた。だからこそ部落解放闘争は帝国主義打倒の闘いだと確認して闘ってきた。これが僕らの部落解放闘争だったはずです。それは石川さん個人に対する差別を、全部落民への差別だ、あるいは日本の国家社会のあり方そのものが問題だとしてきた。
意識の問題とは違う。差別を意識の問題にねじ曲げてきたのは共産党です。今の社会に差別はない、残っているのは封建遺制の古い意識の問題だと解消論を進めてきた。同じことをわが党がやってどうするのか。
そういう党中央の、血債領域における後退・分解は、本当に恐るべきもので絶対に許せないと思います。

革共同大阪府委員会の再確立かちとる

「党中央」の組織破壊攻撃に抗して、革共同大阪府委員会の再確立がかちとられた。宣言文を抜粋して掲載する。
大阪府委員会は、12月4日、革共同関西地方委員会党員総会決議に基づき、府選出地方委員として補充選出された2同志のよびかけで、府委員会再建のための会議を開催した。
T)「党中央」による府委員会破壊に抗して、府委員会の再確立をかちとった! われわれは本日、「党中央」による府委員会破壊を断じて許さず、改憲攻撃の切迫下、06年3・14決起の精神を堅持・継承し、反帝国主義・反スターリン主義世界革命- 日本革命の勝利に向け、今こそ、武装し戦う革共同の革命的再生をかけ、府委員会・各地区委員会- 細胞の再確立をかちとり、その本格的前進の闘いを開始した。
われわれは、11月27日付け「府委員解任・出席停止決議」なるものを断じて認めるわけにはいかない。この「決議」は関西党員総会の決議に基づき、関西地方委員を11月25日に解任された府選出地方委員によって一方的に行われた府委員会破壊の暴挙である。
この間の「党中央」ならびにそれに追随した一部「地方委員」は、「党中央は絶対である」「党中央に無条件に従う事が党員の義務」なるスターリン主義的官僚主義的恫喝をもって、革共同の党組織論の綱領的核心をなす、中央委員会と細胞の同格性を破壊・否定し、細胞が細胞たりうるための生命活動の全気孔を封じ込めてきた。
U)以下の当面する行動綱領の旗の下、労働運動の戦闘的・階級的強化と発展をかちとり、08年〜10年改憲絶対阻止の歴史的階級決戦をきりひらこう!
「戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒」を真っ向からかかげ、当面する「対テロ給油新法」絶対阻止に向けて総決起する。 われわれは、今こそ全体重をかけて、工場・職場における労働者細胞建設、地域における地区細胞建設を党活動の根幹にすえて、工場・職場、地域において不抜かつ強固な大衆的拠点の形成にむけて闘う。そして労働組合・労働運動の戦闘的・階級的強化・発展をめざして闘う。
われわれは、反帝・反スターリン主義綱領の根底を貫くものとしてある7・7思想の清算・解体をはかる「7月テーゼ」の撤回を要求する。
われわれは、「広島差別事件」は「7月テーゼ」の強制と「党中央」指導が生みだした結果であると確認する。われわれは、「党中央」がうみだした「広島差別事件」について、革命的共産主義者とその党たらんものとして自己批判する。
われわれは、06年3・14決起の地平を断固堅持し、今、あらためて党中央の革命的再生にむけて断固闘う事を決意する。 V)われわれは、一部指導部による府委員会の私党化策動を許さず、府委員会とそれを構成する地区委員会・細胞のボルシェビキ的再確立のために闘うことを決議し宣言する。
                    12月4日 革共同大阪府委員会

闘争案内 被災13周年1・13被災地反失業総行動

すべての労働者、労働組合、たたかう仲間の皆さん。
私たち被災地総行動参加団体連絡会は、来る08年1月13日に阪神淡路大震災13周年の被災地総行動集会を行います。皆さんのご参加を心より訴えます。
07年10月23日の第26回被災地総行動は、番町の同和住宅からの追い出し反対の要求を軸に、生きる権利・働く権利をかかげて、番町や西宮・尼崎・大阪の部落解放同盟全国連の仲間、神戸空港に反対する人々、関西合同労働組合や、しごと開発就労者組合など労働組合、そして震災以来力をあわせて生きぬいてきた被災地雇用と生活要求者組合や、被災地労働者企業組合の仲間が80名で神戸市役所へ要求書をつきつける、元気なデモをやりぬきました。
その行動を前にして、各団体が協力し神戸市長田区番町地区で生活実態アンケートを行いました。その結果、住人全員が65才以上の世帯が半数近くを占め、収入に応じた家賃値上げによって青壮年世帯が地区外に出ていき、高齢化が急速に進み、地域が崩壊する寸前であること。労働者の半数が非正規雇用であり、就職差別や家賃値上げによって、生きていけない番町地区住民の実態が浮かび上がりました。このアンケート行動が、参加団体の仲間としての絆を強めたと思います。
11月22日の神戸市からの回答は、敬老パス廃止反対など医療福祉の要求には制度の説明をするだけでまともに答えず、番町の要求にたいしてもアンケート結果を一顧だにしないゼロ回答でした。
ここから新たな私たちの闘いが始まりました。ここを足がかりに私たち被災地総行動は前進します。
当面する闘いは、8年分の家賃をサラ金まがいの年利の利子(延滞金)をつけて払え、払わなければ差し押さえや明け渡しをやるぞと、強制執行で神戸市が番町の住民を追い出そうとしていることに対して、これを絶対に阻止することです。
今回の集会は、そのための総決起集会として位置づけています。ゲストにノンフィクションライターの島本慈子さんをお招きして、「阪神淡路大震災で感じたこと、現在の雇用破壊と住宅問題」(仮題)について講演していただくことになっています。また各団体の共闘の力・団結をかためる場として、寸劇や踊りなどもまじえて楽しい集会にしようと思っています。ぜひご参加下さい。(被災地総行動実行委員会のよびかけ文を一部縮めています)

闘争報告

対テロ給油新法粉砕へ連続闘争にたちあがる

12・8緊急闘争に150名が決起(大阪)

「対テロ給油新法粉砕! 防衛省疑獄を究明せよ!」シュプレヒコールの声が、人でごった返す繁華街のど真ん中になりひびいた。前防衛事務次官・守屋が逮捕された直後であり、福田政権が対テロ給油新法を強行成立させようともくろむ国会が山場を迎えたこの日の闘争は、街行く人々の圧倒的な注目を集めた。
12月8日対テロ給油新法に怒りを燃やす全関西の仲間が大阪・扇町公園に集まった。
呼びかけは、とめよう戦争への道! 百万人署名運動関西連絡会。同時に行われているもんじゅ全国闘争に参加した仲間と二手に別れ、また緊急行動であったにもかかわらず150人が勢ぞろいした。集会に遅れまいと小走りにやってくる人、何本もの旗をなびかせて堂々と結集してくる関西地区生コン支部の隊列、そろいのゼッケンをつけながらやってくるグループ……どの顔も緊張感にあふれている。「海上自衛隊をインド洋から帰らせたぞ!」「自衛隊はインド洋に二度と行くな!」「給油新法を葬!」胸には思い思いのアピールのゼッケンが色鮮やかだ。
まず、主催者として百万人署名運動の呼びかけ人の梶原さんが挨拶の後、関西労組交流センター松田代表から基調報告があった。「対テロ給油新法の成立を阻止し、福田政権を打倒しよう」「私たちは改憲決戦の真っ只中にいる」「階級的労働運動の力でたたかおう」などが提起された。
各団体代表からのアピールでは、関西地区生コン支部からは「武委員長等への実刑判決を阻止した」と勝利の報告があり、反弾圧ネットワークへの結集が呼びかけられた。つづいて部落解放同盟全国連、婦人民主クラブと怒りあふれる発言が続いた。北河内ピースアクションの三浦守口市議会議員は、給油新法の問題点を憲法と照らし合わせて発言した。最後に関西合同労組石田委員長より「12月13日の『対テロ給油新法』粉砕国会行動にたとう!」と行動提起がなされた。
デモは梅田の繁華街まで。おりしも師走の土曜日とあって沿道はものすごい人並みで圧倒的な注目を集めた。最後に「給油新法を粉砕し、福田政権を打倒しよう。
08春闘・サミット粉砕にたちあがろう」と確認し団結ガンバロウで締めくくった。

百万人署名よびかけで12・13に国会闘争

福田政権が臨時国会会期の再延長を策動している12月13日( 木) に、とめよう戦争への道!百万人署名運動全国事務局が呼びかけた国会行動に関西からも駆けつけ、対テロ給油新法阻止の行動を闘った。
国会前には、関東圏の百万人署名運動や9条改憲阻止の会の仲間約80人が集まり、改憲への道を開く対テロ給油新法阻止のコールを繰りかえし断固たる闘いを行った。
12時30分より集会を行い百万人署名運動全国事務局から基調の提起があった。
集会の途中で、参議院外交・防衛委員会の民主党理事の部屋を訪問し、これまでに集めた対テロ給油新法反対の緊急署名3993筆を各理事に渡し、対テロ給油新法阻止の訴えを代表団が行った。民主党議員もテロ給油新法反対には賛意を示し、会期延長になったら必ずこの署名を理事会に提出して反対のために使わせてもらうと回答した。
署名提出行動を行った仲間が帰り、集会の最後に提出行動のもようを百万人署名運動全国呼びかけ人の梶原さんが報告した。そして事務局より、会期再延長が不可避な情勢であるので、来年1月10日(木)午前10時国会前集合し、対テロ給油新法を粉砕しようとの提起が行われた。

15日に梅田で街頭宣伝活動

福田政権が国会会期を1月15日まで再延長することを強行採決した直後の12月15日、百万人署名運動関西連絡会が呼びかけた全関西街宣行動が16時から17時まで梅田で行われた。
この行動は、関西連絡会の定例街宣日でもあり関西各地から15人の仲間が駆けつけた。
14日の国会会期再延長により福田政権による対テロ給油新法を衆議院での3分の2での再可決により強行突破する方針が誰の目にも明らかになった日の行動であった。
この冬一番の寒気の中で、参加者は梅田陸橋上を通行する労働者市民に福田政権打倒・対テロ新法粉砕を訴え、約1時間の署名活動で「9条改憲を許すな!署名」52筆、「対テロ給油新法反対緊急署名」36筆を集めた。
最後に、来年1月10日の国会行動、2月10日の改憲阻止集会を成功させることを確認して行動を終えた。

本の紹介 大山 俊

溪内謙『上からの革命』を読んで(1)岩波書店刊

「上からの革命」−農業集団化を契機とするスターリン主義支配体制の成立過程
ロシア現代史専攻の研究者、故溪内謙さんが命を賭して書いた『上からの革命』を読み始めました。
この本は渓内さんが半生をかけ書かれた4部作の「スターリン政治体制の成立」をソ連崩壊後の情勢に合わせ簡潔な一冊にまとめ上げたものです。私にとっては「ロシア革命」と「反スターリン主義」の自分自身のおさらいです。

ロシア共産党の党内闘争と規律

ボリシェヴィキ= ロシア共産党はその成り立ちから、ロシア革命の勝利、そしてスターリン主義独裁体制確立まで、党内闘争、党内論争、主流と分派間の葛藤など党内闘争の歴史そのものでした。
そしてこの活気と柔軟性こそが党内に思想的、組織的な活性化、ダイナニズムをもたらしました。圧倒的少数派から多数派へ、反対派から主流派へ、ロシア革命の勝利、内戦と戦時共産主義、クロンシュタット叛乱、ネップ、国際的孤立、常態化した農民や民族の様々な抵抗と反政府運動など、文字通りの危機の連続と混乱の歴史を克服し、「革命」を守ってきた力だと言えると思います。
この歴史上の余りにも明らかな事実は、日本で共産主義者・マルクス主義者を自称しする人々の中に頑強( 頑迷とも言える) にあるボリシェヴィキ=「一枚岩の党」というイメージとは、大きく違うものだと思います。
その後スターリンへの規律と強制に基づく権力の集中化、党内の思想的組織的硬直化によって引き起こされたもの、それこそがスターリン主義であり、それが世界革命の放棄=一国社会主義を核心的転回点とするコミンテルンの「革命の祖国防衛主義」への転落、各国社会主義の独自性の簒奪や「民族解放闘争の抑圧」などに現象するのです。
そして付け加えるとすれば、レーニンがその典型であったように、ボリシェヴィキ党そのものが情勢に合わせ、路線を修正しながら、別の言い方をすればだからこそ、立ちはだかる困難に対応し、危機を克服してきたと考えるべきだと思います。
今、私たちが必要とするのは、決して「内向きの閉鎖的な党」ではなく「党員に開かれた党」であり、一方大衆に大きく門を広げた多種多様な運動体組織の構築なのです。これまでの悪しき固定観念を克服し、転換しないと私たちに未来はない。
私たちは「一枚岩の党」という言葉を、スターリン主義によって歪曲された虚構のひとつ、幻想の産物、過去の遺物として、葬り去る必要があるのです。
もとより、権力への対応や、非常時の一時的避難・防御の道具として、一枚岩的規律も必要ではあると考えますが、それはあくまで限定されたもので、決して一人歩きしてはならないものと考えています。(続く)
(読者から本の紹介の投稿が寄せられた。編集委員会の見解と同じわけではないが、数回に分けて掲載する。)

編集委員会からのお願い

『革共同通信』の創刊準備号をおくる。
歴史的な関西党員総会を勝ち取り、革共同中央の変質をただし、革共同を奪還していく闘いが始った。
08年を日本階級闘争の危機を突破する闘いとして進めていこう。そのためには、独自の新聞が必要である。『革共同通信』を当面、タブロイド版4ページで月2回発行していく。闘いの前進の中で、6ページだて8ページだてに増やすが、当面4ページで1部200円でお願いしたい。
独善的で一方的な方針の垂れ流しでなく、本当に労働運動・政治闘争に役立つ新聞をめざしたい。そのためにはぜひとも読者の皆さんの全面的協力を訴えたい。
職場での闘い・産別の闘いのレポートを集中して欲しい。(2ページ下の3段。800字〜1200字)闘いの案内(3ページ下段) や、読者の声(4面の3分の1。文字数は400字〜600字)も寄せて欲しい。
またルポや書評や映画評も載せていきたい。(4面下段、字数は相談)
文字入力はテキストかワードを基本に、写真はJPEGでお願いしたい。小さな新聞なので、当面多くは望めないが、読者と一体で本当に役立つ新聞にするため、皆さんの協力を訴えます。(Q)