未来・第423号


            未来第423号目次(2025年10月2日発行)

 1面  革共同全国委が分裂 清水・秋月体制崩壊 矢嶋尋全学連委員長声明 断固支持 政治局派の襲撃許さず学生運動守れ

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1面

革共同全国委が分裂 清水・秋月体制崩壊
矢嶋尋全学連委員長声明 断固支持
政治局派の襲撃許さず学生運動守れ

(1)9月初旬、革共同全国委(機関紙『前進』)が分裂した。開催された革共同第35回全国委員会総会で、石田真弓政治局員・中央学生組織委員会(SOB)議長を「石田反革命」と規定し除名。前進社に居住する学生戦線の20人を、「1人残らずたたき出した」と公表した。昨年来3労組共闘の代表的人格の1人=OZの女性差別事件を解決できず、抑圧・隠ぺいしたことへの自己批判が8月末に大衆団体の全国総会で表明され、抑圧した関西幹部2人の除名も報じられた。そして8月過程で石田政治局員の女性差別が告発されたが、この問題を組織的に解決するのではなく、「石田反革命、私党化」として35全総で除名した。 これに対し9月21日、矢嶋尋全学連委員長の「35全総を前後する革共同政治局・全国委員による女性差別襲撃への弾劾声明」が出された。同声明は石田政治局員のつれあいであり、石田女性差別の告発者である矢嶋委員長が、つれあいの女性差別を組織的に解決しようと政治局に提案したものが正しく扱われず、その一部を印象操作され「石田は差別者、反革命、私党化」と断罪され、35全総で激突したとある。革共同政治局は告発者である矢嶋委員長を政治局の言いなりになる「模範的告発者」にしようとしたができず、政治局自身の女性差別が問題となることを恐れ、石田政治局員を「石田反革命」と規定し除名し、矢嶋委員長ら20人の学生を生活拠点である前進社本社から追放したのである。 (2)この2つの声明(政治局に追随する各種声明も含む)を読了した時、我々は06年3・14決起から07年11月末に至る過程の、我々関西地方委VS政治局・中央派の激しい闘いを想起した。一度は我々の3・14決起(当時の関西議長の組織運営と金銭腐敗を断罪、関西の圧倒的多数が支持)を承認したかに見えた政治局は、自己批判した清水丈夫議長・天田書記長と、「俺は自己批判しない」と居直った中野洋副議長が、「3年で覆す」と手練手管を練り、07年11月の関西党員総会に全国委員会をぶつけ、関西の指導部を除名した。われわれはこの中央の陰謀を見抜き、事務所拠点と正当な地方委員会を継承・維持した。08年1月には『11月関西党員総会報告』と新たな機関紙を発行し、革共同中央と決別した。 それから20年弱。「労働運動路線」なるもので党を壟断した中野らは、7・7自己批判を否定し広島差別事件を惹起し、中野の手先=大原政治局員・労対部長は女性差別で除名。更に本社女性差別事件で天田書記長ら清水を除く全政治局員が解任された(中野は10年に死亡)。さらに「労働運動」を巡るジグザグで、15年7回大会の「党の労働組合」路線を19年26全総で全面否定した。正しくも真っ先に7回大会路線に異を唱えた東北地方委指導部(EL5)を除名し、東北地方は失陥した。24年には3労組共闘の人格的代表OZの女性差別事件で、3労組共闘をみずから破壊した。そして今回ここ数年、運動全体の突撃隊的役割を担ってきた全学連委員長らを排除し、革共同全国委の全面的最終的破産が暴露された。5年前に浮上した清水丈夫議長は何事もなしえず辞任し、清水―秋月体制は崩壊したのだ。 既に20年近くになるとはいえ、たび重なる路線転換、政治局員除名の乱発、女性差別事件の頻発は、同じ組織にいたことを恥じるばかりだ。この中で我々は自己の党の唯一絶対路線をとらず、安保・沖縄、反原発、労働運動、差別・排外主義との闘い、国際連帯の闘いの戦闘的共同闘争に全力を注いできた。更に今年3月には「本多延嘉追悼50年の集い」を全国の仲間とともに開催し、革共同の旗を守った。 (3)矢嶋委員長を先頭とする学生の決起に、我々は18年半前のことを昨日のことのように思いうかべ、苦難が予想される今後に心からのエールを送る。あなたたちの行動は戦争と貧困と排外主義と組織的抑圧と闘う全国・全世界の人々に限りない勇気を与えるだろう。われわれが1年半かかった政治局・中央との対決を、わずか1カ月で決断し蜂起した胆力をうらやむばかりだ。この決起は、マルクスの思想的営為とレーニンの革命的実践を継ぐ革命的共産主義者として全世界を獲得せずにはおかない。まさに「未来は青年のものである」。 ただ1点、声明の中にある「中野洋賛美」だけは認められない。しかし我々の決起の時、あなた方はまだ小学生ほどで、その責任を問おうとは思わない。いずれ戦闘的討論が始まるなら知らない事実も含め革共同の総括を深め、新しい共産主義運動・社会主義運動の実践の中で止揚していきたい。ただ石田真弓政治局員は、EL5問題は当事者であるはずで、学生指導部時代と今回の女性差別問題はしっかりとした総括が求められる。また「中核全学連」の運動が革共同を主語とした同心円的拡大運動で、政治局を助けたことの総括も必要だろう。 いずれにしろ、今秋闘争の過程であなた方は背後からの襲撃をはね返し、大きく歩みを始めると確信する。関西を中心とする「革共同再建協議会=未来派」ではあるが、首都圏でも全国でも中国侵略戦争反対、沖縄を再び戦場にするな! を闘争環とし、安保・沖縄・基地との闘い、反原発、差別・排外主義との闘いの中で相まみえることを望みたい。 未来は青年のものである。ともに闘おう。 2025年9月23日 革命的共産主義者同盟再建協議会 全学連矢嶋委員長の声明はhttps://zengakuren.jp/で検索可

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