三 勝利の基礎をきずくために
 
 
1 『武装』の発刊にあたって
2 前進社第二ビルの革命的開設に際しての革共同政治局の訴え
 
 
 1 『武装』の発刊にあたって
 
 二重対峙・対カクマル戦のもたらした「勝利のなかの困難」を自力で突破し、それをとおして壮大な歴史的勝利のための基礎をうちかためるものとして、わが同盟の月刊政治機関誌『武装』の創刊はかちとられた。本稿はその創刊の辞である。
 
 
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 日帝権力とその手先・反革命カクマルにたいする二重対峙・対カクマル戦は、激烈きわまる冬期大攻勢の爆発をとおして、いちだんと有利な情勢、いちだんと積極的な情勢をきりひらきつつあ る。
 九・二一を突破口にして圧倒的にはじめられた革命的報復戦は、反革命カクマルを「一方的攻撃者」の地位から一挙にたたきおとすとともに、かれらを底なしの恐慌状態、上から下までの崩壊的危機状態にたたきこんだ。いまや、われわれは、二重対峙・対カクマル戦の真の対峙段階、敵と味方との文字どおりの死力戦の局面を積極的にたたかいとり、そのことをとおして、敵の完全な打倒についての勝利の展望をしっかりとにぎりしめたのである。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 われわれの二重対峙・対カクマル戦は、二つの十一月決戦をたたかいとり、七〇年代革命の偉大な勝利の道をつきすすむ革命党と革命勢力の存亡をかけた不可避の階級的攻防戦であり、労働者人民のかけがえのない革命的精華をまもり、そだてるための重大な階級的死活戦である。
 同時にまた、われわれの二重対峙・対カクマル戦は、それ自身積極的な階級的意義と歴史的展望をもった一個の革命闘争である。われわれは、防御戦段階から対峙戦段階への画期的前進をとおして、二重対峙・対カクマル戦の積極的な意義と展望をますますくっきりと照らしだしているのである。
 第一には、二重対峙・対カクマル戦は、労働者人民の革命的正義、党と革命勢力の階級的道義の真の発現であり、真の高揚である。正義を生死をかけてまもり、道義を生死をかけてつらぬかなくして、どうしてわれわれは革命の大義を実現することができようか。
 第二には、二重対峙・対カクマル戦は、反革命にたいする革命の絶対戦争であり、敵の完全な打倒の日まで、敵の完全な降伏の日まで断じてやむことのない内乱的死闘戦である。われわれは、敵戦闘力とその指導中枢を徹底的にせん滅しつくすことをとおして、反革命の悪虐をこらしめ、革命の大義を掟として敵に強制するたたかいを勝利的におしすすめているのである。
 第三には、二重対峙・対カクマル戦は、日帝のK=K連合の政治とその態勢にたいする労働者人民の階級的挑戦であり、七〇年代階級闘争の革命的、内乱的発展をきりひらく重大な革命闘争である。われわれは、内外する情勢の革命的情勢への接近のなかで、七〇年代中期の高揚と爆発、帝国主義国における武装闘争の発展のための決定的な準備をなしとげつつあるのである。
 第四には、二重対峙・対カクマル戦は、革命的左翼の旗をかかげて帝国主義の政策をつらぬく反革命の徒党をせん滅し、マルクス・レーニン主義の旗をかかげてその革命的核心を解体する反革命的策動を粉砕する階級闘争である。われわれは、反革命の本質を徹底的にあばきだし、革命党と革命勢力の真のイデオロギー的武装をいっそう力強くおしすすめるとともに、反革命の徒党の完全な解体と一掃をとおしてその真の完成をなしとげようとしているのである。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 われわれの二重対峙・対カクマル戦のこのような圧倒的な前進と、その革命的な意義と展望のつよまりは、当然のこととして、日帝権力の弾圧の政治とその攻撃の激化、K=K連合の再強化とそのもとでの白色襲撃のいっそう卑劣で、いっそう反人民的な激化をよびおこさざるをえないであろう。歴史上のすべての没落する階級、没落する反革命がそうであったように、かれらは追いつめられれば追いつめられるほど、いっそう絶望的で、いっそう凶暴な反階級的あがきをつよめざるをえないのである。
 われわれは、このような密集した反革命のあらたな激化をうちやぶり、それを徹底的にうちのめすことによって、真の勝利的前進をかちとることができるのである。もちろん、日帝権力の弾圧の異常な激化と、そのもとでの反革命カクマルの絶望的あがきの激化は、われわれのたたかいに一定の困難をもたらすであろう。だがしかし、それは、われわれの二重対峙・対カクマル戦の圧倒的な前進がうみだした「勝利のなかの困難」以外のなにものでもないのである。われわれは、まさに、この「勝利のなかの困難」をプロレタリア的英雄主義をもってしっかりとうけとめ、それを着実にうちやぶることをとおして、偉大な歴史的勝利の基礎をうちたてることができるのである。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 わが同盟のあらたな政治機関誌『武装』は二重対峙戦の圧倒的な前進のもたらした「勝利のなかの困難」を断固として自力で突破し、それをとおして壮大な歴史的勝利のための基礎をうちかためるための最初のたたかいである。二重対峙・対カクマル戦のいっそう激烈な発展をたたかいとり、それを戦略的基軸として七〇年代革命の偉大な勝利の道、内乱・内戦――蜂起をめざす革命闘争と党建設の堅実で全面的な発展のたたかいをおしすすめていく歴史的任務を、真に今日的にになうものとしてわが『武装』はうみだされ、その独自の任務についたのである。
 それゆえ、わが同盟のあらたな政治機関誌『武装』の発刊の意義と役割は、おおよそつぎのようなものとなるであろう。
 第一には、わが『武装』は、その発行態勢、編集・印刷・製本・配布・集金の全過程を、ことごとく二重対峙・対カクマル戦の観点から指導され、完全に自立した武装態勢にうらうちされたものとしておこなわれることである。いいかえるならば、わが『武装』は、その内容において徹底した武装の思想をつらぬきとおすばかりでなく、その発行の全過程そのものが徹底した武装の態勢をもつものとなるのである。かくして、われわれは、日帝権力と反革命カクマルの密集した反革命的攻撃にたいし、確固とした不敗の態勢、武装した独自の機関紙誌の発行態勢を建設するたたかいの堅実な第一歩をここにふみだしたのである。
 第二には、わが『武装』は、二重対峙・対カクマル戦、とりわけ革命的報復戦の情容赦ない激烈な発展のための計画的、系統的な組織者であることである。われわれは、わが『武装』をとおして、日帝権力の七〇年代反革命の基軸をなすK=K連合の政治と、そのもとでの反革命カクマルの反階級的・反人民的な白色襲撃にたいする政治的暴露を全面的にうちだし、二重対峙・対カクマル戦の勝利の路線にむかって労働者人民の政治的、軍事的な動員を圧倒的にかちとっていくとともに、赤色個人テロルと集団戦勝利を両軸とした革命的報復戦の激烈きわまる発展をはげまし、いっそう力づけるためにたたかいぬくであろう。革命党と革命勢力は、日帝権力、反革命カクマル、ブルジョアジーの三位一体的な反動から機関紙活動を自立させることによって、いっそう激烈な宣伝・扇動の自由をかちとったのである。
 第三には、わが『武装』は、反帝国主義・反スターリン主義の基本戦略とその七〇年代革命の戦略的総路線にしっかりとふまえ、階級闘争の革命的、内乱的な発展の真の推進者としての任務をはたすことである。戦後世界体制の解体的危機と、そのもとでの日帝の体制的危機のいちだんと深刻なふかまりは、われわれの時代認識の正しさ、われわれの革命の総路線の正しさをあまねく照しだしている。われわれは、二重対峙・対カクマル戦を断固として非妥協的におしすすめるとともに、それを戦略的基軸として、七〇年代中期の高揚と爆発、帝国主義国におけるゲリラ的、パルチザン的闘争の発展の道を決定的にきりひらき、党建設の飛躍的な発展をいっそう確固たるものにしていくのである。
 第四には、わが『武装』は、武装した独自の大印刷所の建設、武装した独自の機関紙誌発行態勢の建設という、堅実で壮大なわれわれの歴史的任務をできるだけ早い時期に完遂していくための先鋒隊の役割をはたすことである。われわれは、主としてブルジョア的印刷所に依拠して機関紙誌の発行を保障してきた従来の方式を断固としてつきやぶり、いまこそ、武装した独自の大印刷所の建設という歴史的任務にとりかからなくてはならない。それがどんなに困難な過程であろうと、われわれは、プロレタリア的英雄主義を発揮し、きわめて早い時期のうちに、みごとになしとげてみせるであろう。わが『武装』は、そのための堅実な第一歩である。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 反革命カクマルにたいする情容赦ない赤色テロルの嵐をもって、わが『武装』の発刊を戦闘的に記念せよ!
 敵戦闘力とその指導中枢にたいし、いっそう激烈な赤色個人テロルを加えよ!
 集団戦、大会戦の圧倒的勝利のために英雄的にたたかいぬけ!
 恐怖におののく敵に戦略的追撃をつぎつぎと強制し、敵の完全な打倒にむかって勝利の前進を開始せよ!
 
     (『武装』創刊号一九七四年二月五日に掲載)
 
 
 
 
 
 
 
 2 前進社第二ビルの革命的開設に際しての革共同政治局の訴え
 
 前進社第二ビルの開設は、わが同盟が戦略的対時段階から戦略的総反攻段階に突入したかの歴史的な七四年八月である。第二ビル開設は、戦闘司令部の堂々たる開設、前進印刷所建設として党と革命人民に偉大な激励を与えた。
 
 
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 労働者人民の戦闘的砦、革共同の前衛的指導拠点、武装し自立した前進社ビル建設のための革命的事業は、いまここに、その勝利の第一歩をふみだした。
 日本帝国主義とその走狗・反革命カクマルの反階級的連合をみごとにうちやぶり、われわれは、独自の力で前進社第二ビルの建設を勝利的になしとげ、その栄誉ある歴史にふさわしい戦闘的開設をたかいとった。この重大な歴史的勝利を出発点として、われわれは、前進社第一ビル、前進社第三ビルの建設のためにやすみなく前進し、われわれの戦闘的建設プランをことごとく立派になしとげてみせるであろう。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 前進社ビル建設のたたかいのこのような勝利的な前進は、わが革命的共産主義運動の十数年におよぶ歴史にとって、ひとつの歴史的到達点をなすものである。
 思えば十数年前、若き革命的共産主義運動のたたかいが開始されたとき、われわれは、組織も経験もとぼしく、そのため連絡事務所すらもつことができず、一本の電話も、一個の机も自由にならなかった。われわれは、いまようやくにして、武装し自立した党の活動拠点をもつことができるところまで前進できた。
 われわれは卒直にこの喜びを全国の同志諸君、すべてのたたかう労働者人民諸君とともにわかちあうとともに、同時にまた、われわれの直面している重大な階級的責務の勝利的達成のために、いまいっそうの決意と奮闘をうながすものである。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 破防法弾圧とK=K連合政策、そのもとでの白色襲撃によって七〇年代階級闘争の革命的、内乱的、武装的発展をおしとどめようとした日本帝国主義の反人民的な野望は、われわれの二重対峙・対カクマル戦の勝利的前進、戦略的総反攻の怒涛の大進撃によって、いまや確実にうちやぶられはじめた。それにひきつづいて、日本革命の勝利の大道、七〇年代中期の大高揚の展望が、いまや、急速なテンポできりひらかれようとしている。内乱・内戦――蜂起をめざす革命闘争と革命党建設の堅実で全面的な発展がここにはじまったのだ。
 勝利的にかちとられた前進社第二ビルは、このような日本階級闘争の画期的な発展のなかで、戦略的総反攻のための不敗の前進基地として、七〇年代中期の大高揚=日本革命の勝利のための不抜の戦闘拠点として、また、革命党建設の全面的な発展のための強大な革命的砦として、その歴史的役割を積極的にはたしぬくであろう。
 全国の同志諸君! すべてのたたかう労働者人民諸君!
 前進社第二ビルの革命的創設は、日本帝国主義とその反動的手先どもへの決定的打撃となり、労働者階級と人民大衆への巨大な激励となった。反革命の没落と革命の興隆は、いまや、なんぴとの眼にも明白である。いまこそわれわれは、勝利の確信もかたく、壮大な革命的目標にむかって歴史的大前進を開始しなくてはならない。
 全党全人民は、革共同政治局の全一的な指導のもとに、打って一丸となって団結し、二重対峙・対カクマル戦の戦略的総反攻の大勝利のために総決起せよ! 反革命カクマルの完全打倒をかちとり、日本革命の勝利の大道をきりひらけ! 石川一雄氏と戦闘的部落青年の訴えにこたえ、狭山九月決戦の歴史的勝利のために決死のたたかいをおしすすめよ!
 反帝国主義・反スターリン主義世界革命万才!
 たたかうアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ!
 日本革命に勝利する党、武装したたかう革共同とともに前進せよ!
 
    (『革共同通信』三三号一九七四年九月二日に掲載)